こんばんは。

個別指導Palette   http://palette-juku.com/

塾長の佐藤真由美です。



早速ですが、

先日、ある高校の吹奏楽部の定期演奏会に行ってきました


3年前に高校受験をサポートしたAさんが、最後の演奏会だからと

勇気を振りしぼって私を誘ってくれました


しかも、こんなにステージから近い良い席を用意していただきました。

県民ホール


※フラッシュ機能も使わず薄暗がりのところで撮ったので、ご容赦ください。



県下強豪の吹奏楽部とは知っていましたが、

規模の大きさ(部員の多さ)と楽器の種類の多さ、音の厚みに圧倒されました。


また、吹奏楽の演奏会なのでクラシック音楽の演奏ばかりを想像していましたが、

ミュージカルあり、合唱あり、ポップスありと内容が多彩なことにも驚かされました。


「マイクでソロで歌うのか!」

と心の中で絶叫し、緊張するだろうなと親のような気持ちになったり、

タンバリンという一見地味な楽器担当の男子の、魂のこもった演奏に心を打たれたり、

キレッキレのダンスをする子に笑わされたり、

もちろんAさんの演奏にも感動して、ソロのときは涙がこぼれそうになったりと、

はい、私もいろいろ忙しかったです



3年生はこの演奏会で引退とあって、

部員全員での合唱のときは、ほとんどの3年生が号泣。

半分もらい泣きしていましたが、

周りに座っていたのが小学生や中学生ばかりだったので、

大人の私は必死に涙をこらえました




Aさんは、

この学校のこの吹奏楽部で演奏したいという思いで入学しました。


3年前、高校受験を控えたAさんは学校が終わるとすぐに塾に来て、

自習や授業を本当によく頑張っていました。

不得意な教科もこれと言ってなかったのですが、

上位校であるがゆえにレベルも倍率も高く、

合否が最後まで微妙なラインの生徒でした。


どうしても合格したいという気持ちが勝り、

粘りに粘ったAさんから合格の一報を受けたときは

涙をこらえられなかったことを今でも覚えています。


高校に入学してからは部活、部活の毎日で、

受験勉強は後回しという日々でした。


「少しずつでも勉強しようね。」と折に触れて伝えてはいたのですが、

なかなか本人の気持ちも乗らずというか、やはり気持ちは部活にばかりありました。

心配な気持ちはもちろんありましたが、好きなことを今、思い切り

と応援する気持ちのほうが私は大きかったかもしれません。

(塾の先生としてはダメなのでしょうが・・・)



そのような思いもあったので、先日Aさんの晴れ姿を見ることができて、

あまり涙を見せないAさんの涙を見て、

この子の人生に一瞬でも関われたことを本当に幸せに思いました。



塾の仕事を始めた頃は、

勉強の指導や受験の指導でピリピリしてばかりと思っていましたが、

約10年勤める中で、このような幸せな出会いが数え切れないほどありました。

本当に感謝の一言です。



今年もまた、たくさんの受験生がいます。

来年も、再来年も、たくさんの生徒が受験を迎えます。


希望の進路に全員が進めるよう、

合格の感動をたくさん味わわせてあげられるよう、

スタッフとともに精進したいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします